社長の涙

NHKの「人間ドキュメント」を見る。5年前倒産した証券会社の社長の、その後のドキュメントである。

「社員は悪くありませんから」と言った社長の言葉によって、たくさんの元社員が救われたと言っていた。あの涙には、賛否両論あった。でも、あの心から発せられた言葉で、立ち直れた人がいる。再び歩き始めた人がいる。その事実の重さ。

ところで、この番組のテーマミュージックはもの悲しいメロディだ。バイオリンがその哀愁ただようメロディを奏で始めると、なんとなく暗い気分になってしまう。この曲はエンディングにも流れる。そして、まもなく長調に転調するのだけれど、番組の内容としっくりこないなあ、と思うことが多い。私だけがそう感じるのかもしれないが。