岐阜県のおいしいもの

飛騨・高山を旅行した時、たくさんの美味しいものに出会えた。

一番気に入ったのは、朴葉みそである。
湿らせた朴葉に、朴葉みそとねぎを刻んだのをのっけて、卓上コンロで暖める。やがてじくじくとみそが煮えてくる。そのあたたまったみそを炊きたてご飯にのせて食べる。最高の幸せ。高山では、朴葉みそに飛騨牛と野菜をたっぷりのせた、朴葉みそステーキというのを食べた。絶品だった。おみやげに朴葉みそと飛騨コンロを買い求めたのは言うまでもない。

その他、石割豆腐のステーキ、五平餅、みたらしだんご(高山のは甘辛味ではなくしょうゆ味だった)、アマゴの塩焼き、明宝ハムのフランクフルト(胡椒が利いていて美味しい)、飛騨牛の串焼き、奥飛騨ラーメン(細いちぢれ麺で、あっさりスープ)・・・etc.ありとあらゆるものを食べ尽くした。おまけに、旅館での食事は三人ともほぼ完食。すごい胃袋だ。

それでも、栃の実を使ったお菓子、赤かぶのおつけものなど、気になりつつも口にできなかったものがある。次に訪れるチャンスがあったら、是非食べてみたいと思う。

さて、夫は、高山で日本酒を買い求めた。原田酒造の「山車(さんしゃ) 純米にごり酒」というのだ。これがまた絶品らしい。朴葉みそを肴にちびちび飲んでいる姿は、本当に幸せそうだ。高山の上三之町には造り酒屋がたくさんある。次に訪れるチャンスがあったら、また別の酒蔵で日本酒を買って帰ろうと夫は思っているに違いない。

一方、牛肉好きの娘の楽しみは飛騨牛だった。ところが、旅館でもレストランでも飛騨牛の分量が少なくて不完全燃焼に終わったようだ。次は、飛騨牛専門のレストランに連れて行ってもらおうと思っていることだろう。

飛騨への旅は、目も、胃袋も、体中を心ゆくまで満たしてくれた。また来ようね、そう言い合いながら岐阜県を後にした。