性格

あーちゃんときーちゃんは、「手乗りインコ」として売られていたにもかかわらず、初日から、手に乗るどころが鋭いクチバシで噛まれてばかり。ふれあいタイムを持とうとゲージに手を入れると、ばたばたばたばた逃げ回るのだ。3日目には手乗りで育てるのをあきらめてしまった。

ゆずとすだちは、巣箱から出して3日しか経っていないというのに、すっかり我が家の一員だ。生まれたときから私たちの声を聞いているからだろうか?まったく警戒心がないのだ。一緒に遊ぼうか?というそぶりを見せるだけで、「かまって!かまって!」とばかりに近寄ってくる。手の上で羽のお手入れをしたり、あくびをしたり、うつらうつらしたり・・・。そんな様子にみとれて、ついついふたりと過ごす時間が長くなってしまう。

性格の違いもはっきりしてきた。

すだち、は、好奇心旺盛の活動家。寝ているとき以外はゲージの中をうろうろしているし、クチバシで扉を持ち上げては落とし、ひとりでがっしゃんがっしゃんやっている。自力で脱走できるようになるのは、時間の問題だろう。人間の相手に疲れると、部屋中の探検に出かける。そういえば巣箱から出してすぐ、部屋の中を飛び回って驚かせたのは、すだちである。思えばあれが初飛行だったのだ。

ゆず、は、根っから甘えん坊。差し餌しか食べないので、大人と同じものが食べられるようになるのが、目下の目標。人間の手のひらが大好きで、だっこ(?)してもらってさえいれば、幸せらしい。ゲージに戻そうとすると、手のひらにへばり付いて抵抗する。お腹が傷つかないように、キッチンペーパーをふかふかに敷いてもらってVIP待遇(過保護とも言う)。皆がねこっかわいがりしたくなってしまう、得な性格なのである。

そして、ゆずもすだちも、お互いのことが大好き。お散歩タイム(ゲージのとびらを開けて、自由にさせる)に、ふたりをほおっておいたら、いつのまにかすだちがゆずのゲージに入り込んでいる。そして、ふたりで羽を手入れしあったり、お互いの身体の下にもぐり込んだり、くっつきあってうとうとしている。

きっと巣箱の中でもこうしてふたりで支え合っていたんだね。これからもずーっと仲良くしてね、と声をかけた。