2003-02-24から1日間の記事一覧

18.「三日にならせたまふ夜は」

9月13日。誕生3日目の産養(中宮職主催)のことが簡単に記される。お祝いの品々は、「人の心々見えつつ尽くしたり各人それぞれの趣向があらわれ、丹精が込められていた」。

17.「よろづの物くもりなく」

「よろづの物くもりなく白き御前に、・・(略)・・、よき墨絵に髪どもをおほしたるやうに見ゆすべてのものが白一色という(中宮様の)御前にあって・・・(女房たちは)すばらしい墨絵の人物に黒髪を描いたように見える」。白一色のしつらい、装束の中の、…

16.「御湯殿は酉のときとか」

御湯殿の儀式の状況が詳しく描かれる。漢籍を読み上げるのと弓の弦を鳴らすの。若宮を抱くのは道長。うれしかっただろうなー。この儀式は誕生の日から1週間毎日、1日2回行われる。この日は若宮の誕生が昼だったので、1回目が酉のとき(夕方6時ごろ)、2回目…