家事を終わらせて、娘にお昼を食べさせて、それから、と思っていたのだけれど、どうしてもじっとしていられなくて、洗いかけの鍋、そうじ途中のお風呂に目をつむって家を出た。今日はとにかくファインダーに鳥を納めること、それを目標にと思っていたけれど、駐車場で実際にカメラを首から下げてみると、お、重い。まずはこの重さに慣れること、目標を一気にレベルダウンさせる。

駐車場ではイカルの大群、何かの拍子で大部分が竹林に向かって飛び去ってしまったけれど、居残り組のイカルたちがスズメの群にまじって、桜の木と地面とを行ったり来たり。さっそく撮影してみる。うーんやっぱり手元がぐらぐらして止まらない。こんなんで大丈夫だろうか…。あとはいつものルートをのんびり歩く。必ず会うゴイサギ君に挨拶して、カイツブリの潜ったり顔を出したりの様子を楽しく眺める。コイカルは来なくなったのか、カメラマンの姿はない。カラ類の声が頭上でしきりにしているけれど、今日はあまり下に降りてこなかった。シロハラは何度か姿を見せてくれるけれど、カメラを向ける前にひょいと隠れてしまう。日本庭園ではいつものメンバー。鳥の姿を見つけてはとりあえずシャッターを切ってみる。今日はカメラがでかいからと、小さい方の双眼鏡を持ってきたのだけれど、なんと以前夫が落として光軸がずれてしまったもの。まったく役に立たなくて不便だったけれど、その分撮影に集中できたかな。

そろそろ引き上げようと思いながらぼんやり歩いていると、まんまるおめめのかわいい子が目に入った。木立の中、地面に落ちた枝の上をあちらこちらと移動して回っている。歩いている間は気持ちよいほどにシャッターが押せたけど、薄暗い場所、しかもごちゃごちゃの背景の中ではピントが行ったり来たり、偶さかピントがあってもシャッターが降りなかったり。少し勉強になりました。そんなこんなで、神様、とにかくなんとか止めてください!と祈りながらシャッターを押した。きっとこの子は私にビギナーズラックをプレゼントしてくれたんだね。ホントにありがとう。


がぞーはルリビタキのメス。ISO上げてみるとか、MFにしてみるとか、まったく思いつきもしませんでした…。