昨夜は夫が四国に出張があって、泊まりに寄った。6時半ごろ梅田から電話があって、なんやかんやで家族揃って晩ごはんを食べ始めたのは8時。(単身赴任)以前は2週間に1回くらいは平日でも晩ご飯一緒に食べられる日があったなあと思いだし、そのころの日々が一瞬戻ったかのようだった。

朝、いつものように新大阪へ送っていく。月曜日に送っていった時も雨が降っていて、御堂筋線に合流する時にダンプカーとぶつかりそうになった私は、暗くて雨の時の運転はこりごり。今朝は夫が運転することになって、それでも早朝の御堂筋線は先を急ぐ大型トラックがかっ飛ばしている。おまけに消えかかったセンターラインは運転をいっそう難しくする。新大阪駅で運転席に座り直す時夫から「気を付けて運転しろよ」と声がかかった。戻る時の合流は加速レーンが少し長いのと、車の量が少ないのもあって割合楽に運転できる。それでも流れは速く、雨足は一向に衰えない。おまけにどういうわけだか目の中にまで雨が染みだしてくるのだった。

娘とふたりの生活は穏やかで慣れてしまえばどうということもないのだけれど、夫が赴任先に戻った直後はどうしようもなく心許なく、「次」が決まっている時は割合早く、そうでないときは浮上までに少し時間がかかる。それもいっとき、否が応でも日常は戻ってくる。こんな気持ちを繰り返しながら今の生活が続いていくのか、こういうことにもすっかり慣れてしまう日が来るのか。

新しい調査役に挨拶。前任者とは正反対のタイプ。朝挨拶をして、次に言葉を交わしたのは終業時間間際だった。ボスから言われて文献を検索している時、
PubMedはひけますか?」
といきなり聞かれて、言葉に詰まって
「基本的な…」
と言いかけたところで、
「ボクはもうすっかりやりかたを忘れてしまいました! わっはっは! 必要がある時には頼みますよ!」
と元気よく引導を渡されたのだった。返事を待たないテンポの良さに、
「はあ…」
と返事をするのが精一杯だったけど、おそらく返事の中身などどうでもよかったのだろう。リラックスさせようとしてくださってるなあと感じながら、こういう入り方もあるんだ、ちょっと可笑しかった。