ぎっくり腰初体験

長く続くへたれ状態から、そろそろ立ち直れそうかなあと思っていたら、突然襲ってきたのは「ぎっくり腰」。前屈みの姿勢から元に戻ろうとしたその瞬間、背中の下あたりで「ぎくっ!」と音がして、息ができなくなり、軽いお辞儀をした格好のまま元にもどれなくなってしまった。あまりにも経験者から聞いていた話と同じ状態だったので、”おおっ、これがぎっくり腰と言うものか…”と理解できたのも束の間、あまりの痛さに悲鳴をあげそうになる。幸い症状は軽く、10分ほどじっとしていたら、そろりそろりと動けるようになったので、仕事に出かけるべく支度を始めたのだけれど、ストッキングをはいたり荷物を持ち上げたりするののつらいこと、つらいこと。車に乗るにも、ドアを開けてから、ドライビングポジションにつくまでにひどく時間がかかるのであった。

とはいえ、動作の始まりが痛いだけで、動き始めれば、また、運転などは割合楽で、立ちっぱなし、座りっぱなしはつらいけれど、そろりそろり動いている分にはまあなんとか痛みをまぎらわすことができる。床に凹凸があったりなんかすると、とっさに腰でバランスを取っているようで、”イテテテテ…”とつい声に出しては周りに心配かけてしまったのは申し訳ない限りである。

今は痛みはほんの少々。それでも1日仕事に出ていると夜には腰が張ったような状態になる。そんな時は、ようちゃんを連れてじゅうたんの上でゴロゴロとしているのが一番。大きな鳥は飼い主の腰のあたりに居心地の良い場所をみつけたようで、ここが定位置とばかりまったりと羽づくろいに精を出していた。おまえだけだね、この痛みを分かち合ってくれるのは、などと誰に向かってつぶやいているのか、当てこすりを言ってみたくもなろうというものである。