目覚めると5時半。目が冴えてしまったので本を読み始めたら、結局最後まで読み通して、寝床から出たのは8時半だった。読んだ本は河野多恵子の『秘事・半所有者 (新潮文庫)』。ひと組の夫婦のなんということもない日常の描写に何故か涙が出てたまらなかった。他のヒトはこの作品で涙を流すだろうか。自分が泣いてしまうツボは他人とは違うかもしれないと思った。

午後スノーボールを焼いた。レシピは、caramel milk tea(http://takako.presen.to/caramoe/index.html)というサイトから生まれた本で。

この本では「くるみのコロコロクッキー」という名前で紹介されていて、配合はvery good! 口に入れるとほろほろと崩れとけていく、その美味しいこと! ただしこの分量でレシピ通りに70個に分割すると、少し小さいかな。ステラおばさんのそれのふたまわり小さい感じ。小さなお子さんのいるおうちではこのくらいがひと口サイズでかわいいと思うけれど、私的にはもう少し存在感を出したい。次は40〜50個でやってみるつもり。他にも家庭で作るにはぴったりのレシピが満載なので、いろいろ試してみたいな。サブタイトルに“何度も試作してようやくたどりついた”を信じてよさそうな予感。ただ、作る過程の写真がないので、初心者のかたはご注意ください。もちろん初めてでも失敗なく作れるメニューもあるし、説明を丁寧に読めばある程度は大丈夫だとは思いますが。

クッキーは焼いても、晩ご飯を作る気がまったく起きなかったので(笑)、夜は近所の回転寿司へ。順番が回ってきて席に着いたら、案内してくれたのは娘の中学校の時のクラスメートで、あらまあとお互いびっくりしたように挨拶を交わしていた。きびきびと注文をとったり、テーブルを片づけたりする様子を見ていると、娘と同い年とは思えない頼もしさだ。娘にはかつて私がそうだったように、家の手伝いなどほとんどさせていないけれど*1、なんとなく我が娘が頼りなく見えたのであった。その当人も「ウチの高校はバイト禁止だから」とけろりとしている。自分でおこずかいを稼ごうという発想など、つゆほども持ち合わせていないようだった。バイトするなんて言い出したらそれはそれで心配だから、今のままでいいんだけどね。

*1:そのかわり自分のことは自分でさせている…つもり。