tsun2004-10-22

ため息をつきつき登校する娘を見送る。今日でテストも終わりなんだからもう少し晴れやかな表情をしてもよさそうなものなのに。試験中ずっと顔つきが冴えなかったのは、取り組みきれなかった勉強があったのだろうと、これは親の勘。高校入学時の説明会で「これまでは助手席でいろいろアドバイスされてきたと思いますが、これからは後部座席で見守ってください」と言われたことを肝に銘じ、娘の生活にはほとんど口を出していないし、これからも出すつもりもないけれど、勉強の方法も含め自分の生活をどうコントロールしていくか、それも勉強のうちと思っている。自分の情けなさを棚に上げていうのもなんなんだけれど。

仕事のペースはいつもよりゆったりで、楽な進行。ウイルスバスターのファイル検索で駆除できない感染ファイルが発見された。表示がおかしいのでサポートに電話すると、ああそれはこちらのミスなので無視してくださいと、打てば響くような回答。どうやらアップデートした情報にバグがあった模様。ふう、焦せっちまったぜ、マッタク。

元ここの職場の同僚で、すったもんだの末にここを退職、次の職場も先月いっぱいで辞めたヒトが、本人の念願かなって某私立高校の音楽教師として採用になったとの連絡が入った。すったもんだの最中はずいぶん愚痴&相談を受けていたけれど、今になって思い出してみれば、結局この人は誰かの指示の元で働くことができないタイプだった。上役の指示がおかしいと思うと、どうしてもそれに従えないのである。私自身も若かりし頃はそういう傾向があったように思うけれど、この歳にもなれば、とりあえず上司の指示に従ってみる、そうすると後になってこれにはこういう意味があったんだとか、この方法でやってみるとこういうメリットがあったな、などと後で見えてきたりして、仕事の進め方には幾通りもあってたった一つの正解なんてないんだなあ、と思うようになったのだけれど。周りと折り合いを付けることのできない彼女を見ていて、もう少し肩の力を抜けばいいのにと何度思ったことか。妥協できずに自分を追い詰め、結局は今の職場も次の職場も辞めることになってしまった。以前は子ども相手にピアノの先生をしていて、「教える」→「従ってくれる」という関係が長いから、自分の判断で動く方が好きなのだと彼女自身が語っていたように、教師という仕事のほうがおそらく彼女の性分にあっているのだろう。一方、今の私は小さな事でも上司の判断を仰ぐことが多い。それは、自分の判断に自信がないからでもあるし、保険をかけるという意味合いもあるし、ボスがそれを望んでいるということもある。どちらがどう、というつもりは全くない。自分の信念や判断に基づいて動ける彼女の自信が、うらやましくもあり、心配でもある。

夕食は昨夜の残り物で。お肉を昨夜は用意した半分しか使わなかったので、それを足して、玉子も落として。2日目のカレーは美味しいけれど、2日目のすき焼きも美味しいなあ。娘とふたり、ちんまりとつつき合って食べた。