tsun2004-10-21

台風一過の青空を期待しつつ起きてみると、今朝も雨。沈みがちな気分で出かける支度をしていると、ぱあっと外が明るくなった。長年の悩みが思わぬ展開で解決した時みたい。明るい気持ちになって出勤。通勤途中の道々では街路樹があちことで根こそぎ倒れていた。キャンパス周りやキャンパス内の木もたくさん倒れていて、設備担当の職員なのか、ヘルメットかぶって電動のこぎりを手に通行の邪魔になる倒木を片づけていた。

昨夜の台風のすごさを語り合いつつ仕事に突入。科研の申請書に不備があって、もう一度見直して欲しいとの連絡が事務から来る。不備の理由はなるほど、なのだけれど、国際共同研究の企画なのに外国の研究者は分担研究者になれないという矛盾。事務の担当官も”確かにおかしな話なのですが…”と恐縮がっていた。

あれやこれやでばたばたと。あっという間に夕方。今夜は夫が帰ってくるし、松茸は届く予定だし…で、わくわく。あれやこれやと買い物をして帰宅。夕食は先に食べようと娘と話していたら、松茸の到着が8時になるとの連絡が入る。それじゃあせっかくだからお父さんの帰りを待って一緒に食べよう、ということに。8時半すぎの大阪空港ターミナル前の道路は出迎えの車でいっぱい。なんだか待ちきれなくて車から降り、到着ロビーから出てくる人の波をずっと見ていた。寒かった。

結局夕食の開始は9時半。秋の味覚でいっぱいのテーブルはとてもあたたか。後期末試験を1日残している娘も、疲れてよれよれの夫も、ニコニコ顔。10時のニュースを見ながらあれこれと話が弾んだ。ついこの間まで当たり前だったことが、実はとても貴かったんだとしみじみ。

夫が単身赴任となってようやく3ヶ月を越えた。生活が激変した夫は、いまだに寮では熟睡できず、一人の食事は味気なく、休日は何もやる気が起きないという。そんな夫が、ようやくといった風情で寛ろぐのを見るのは、痛々しくもあるけれど、一緒の空間にいて少し元気を取り戻した様子に、ほっとしたりもするのだった。