民放のドラマを見るのは久しぶり。しかも2時間ドラマなんて、前回見たのがいつか思い出せないくらいだ。

さて、義理の娘役を松たか子が演じた『東京物語』、年老いた両親役は宇津井健八千草薫だ。夫は宇津井健が歳をとったことにとても驚いていた。夫の中の宇津井健はいつまでも「赤い」シリーズの宇津井健なのだろう。

私はといえば、このふたりの尾道弁に解説を加えるのに大忙しだった。ざっくり言って尾道弁は広島弁と岡山弁を足して2で割ったような言い方をする。このあたりの差を指摘できる人は、日本広しといえどもそう多くはないだろう、と一人で盛り上がっていた私である。

さて、ドラマの内容である。夫婦の絆、親子の絆・・・何気ないセリフのひと言ひと言でなぜにこんなにも涙が出るのだろう?夫と私はお互いに顔を見せないようにしつつ、粛々とティッシュの山を築き上げていった。でもその山は夫の方が断然大きかったことをここに記しておこう。

それにしても、年老いた両親を案内して歩くのに、お台場に連れて行くというのはいかがなものか>フジテレビ。東京見物にふさわしいところがもっとあるだろうーが!!と突っ込んでしまったのは、我が家だけではあるまい。