職場の大掃除。そのあと打ち上げということで、午前中はぼちぼちと研究室の掃除をし、ドクターたちの手伝いなどしながら、午後からはおでんを仕込む。今年は味付けにヤマサの昆布つゆ白だし、とゆうのを使ってみた。鍋にお湯とこのつゆをてきとうにどぼどぼと注ぎ、あとは材料を煮込むだけ。計量もなにもしなかったというのに、なぜだか味がどんぴしゃと決まって、素材からもよい味が出て、5時半の打ち上げ開始時刻にはそれはもう皆の表情をとろけさせるおでんができあがったのである。白だし万歳! あとは宅配寿司とスナック菓子やかわきもの。車通勤のヒトが多いので、アルコール類はあまり減らないのだけれど、それでも話は盛り上がって、楽しくしゃべったり食べたりした。

春に大学が独法化し、いろいろな意味で変化の胎動を感じた一年であった。大学組織として改革せねばという意識が感じられるけれど、残念ながら未だにお役所的考え方しかできない事務屋が多い。NPO法人あるいはベンチャービジネスがあちこちで立ち上がり、利権を求めてあやしげな人たちが研究室を出入りする姿が見られた。それらの動きは「医は算術なり」を予感させるものがほとんどだった。いずれこれらは淘汰されるだろうし、反省にたっての立ち戻りもきっとあるのだろうとは思うけれど、利益追求に勤しむ医者は見たくない。健康は自分で守るべし、とひしひしと感じたことであった。