慰労、歓送迎、交流、忘年を兼ねてお食事会。週1日しか働いていないにもかかわらず、ご招待いただく。某ホテルの日本料理。本店は京都の老舗らしいけれど、料理はこの値段でこの内容?という、たいへんもったいないものだった。雑煮仕立ての吸物がスッポン(←キライ)だったのは許しましょう。里芋のフライが油っぽかったのも、中に車海老が混ぜ込んであったらしいけどまったくその存在を感じなかったのも、まあ、許しましょう。だけど、最後のごはんが炊き込みだったのには本当にがっかり。せっかくの美味しい強肴、赤だし、香物だったのに、白い炊きたてご飯で食べたらどんなにすばらしかったか。炊き込みご飯って時間が経つと味が落ちるなあと、しみじみ思いながら食すのの虚しいこと。

途中でワインが飲みたくなったんだけど、初対面の人も何人かいて微妙な雰囲気だったので、じっとがまん。終わってみるとあっさりした会だったので、ボスに「ワイン、オーダーしていいですか?」などおねだりしないでよかったとしみじみ胸をなで下ろしたことだった。

さて、この食事会、直前まで同じ部屋で上層部の人たちで会議の予定だったので、食事は7時から開始の予定ではあったけれど、会議が終わるまではホテルのロビーで待つように指示されていた。すると、会議は予定より早く終わって、予定の10分前には部屋に来るように呼ばれる。ところが、他のメンバーが来ていない。携帯電話に連絡するも、「ただいま電話に出ることができません」とのメッセージが流れる。コールはしているので、バッグの中の着信音に気が付かないのだろう、と3回までは掛けてみたけれど一向に応答がないのであきらめる。他の人は携帯番号を公表していないので、彼女の携帯だけが命綱だったのだ。出迎えに来てくれた人が、とにかくあなただけでも先に入った方がいいと言ってくださったので、急いで部屋に入ると、ボスはまだ機嫌を損ねておらず、それでも私が席に着くのと同時に、「まだ来ていない人もいますけど、始めましょう」と開会を宣言したので、心の底からほっとしたのだった。

ボスは”即決即断”の人、その上第一級の”いらち”*1ときているから、会議は予定よりは早く終わることは容易に想像できし、人を待たせることは御法度だ。だからこそ、私は滅多に乗らないタクシーで早めに会場に駆けつけたし、鳴ったらすぐに気づくよう携帯を手に持っていたのだ*2。それなのに、一方ではのんびりと会場に向かい、携帯が鳴っているのにも気づかないなんて、なんとまあのんきな人たちであろうか。おっとりとしてて、ちょっとした質問だとか、頼み事がとてもしやすくて、職場にいてくれるだけで雰囲気がとてもマイルドになる、とても好きな人だけれど、今回はそういう穏やかさが裏目に出てしまった感じ。オフィシャルな会で、しかもお偉いさん達を大勢待たせるのは、そりゃまずいよ、やっぱり。

振り返って我が身、職場で自分はどのような持ち味が出せているだろう。自分がどう振る舞うべきかその基本となることを意識しているつもりではあるけれど、それが裏目に出る場合もしっかり考えてみようと思ったことだった。

*1:例えば、カップ麺のできあがるまでの3分が待てなくて、10秒くらい経ったところで食べ始めるような人。

*2:会議が終わった時点で携帯を鳴らしてもらう段取りになっていた。