ガス給湯器の調子が悪くなったので、点検に来てもらう。ガスの設備屋さんが来ている間じゅう、Yがケージにつるしたおもちゃの陰で精一杯身をちぢめて潜んでいたのが、なんとも面白かった。なるべく身体を小さくしようとするのは、本能なんだろうな。これ以上は中に押し込めませんというくらいに首を縮めて、両の翼もぐっと引き締めて、目が合うと、実に不安そうな表情で見上げるのだ。ヨウムの人見知りをするという性格は知っていたし、これまでも経験してきたけど、今日ほど小さくなったYは初めてだった。玄関に宅配や集金の人が来ただけでも、Yの位置からはそれが見えないにもかかわらず、他人の気配を感じて大人しくなるのだ。今日は家のなかに知らない人が長時間家にいて、よほど不安だったのだろう。

Yを我が家に迎えたのとほぼ同時に、ボウシインコを飼いたい!という野望を抱き始めて*1、さすがにそれは考え直すようにやんわりと夫に諭されたのだけれど、ボウシインコという種類はもともと南米が原産国で、そのイメージの通り、ラテン系のりのりの明るい性格だという。中部アフリカが原産国のヨウムがどうして揃いも揃って臆病なのか*2ほんとうに不思議だけれど、それだけに、家族だけに示してくれる情愛がうれしくてならない。

*1:大型インコの扱いの難しさに、ちゃんとYが育てられるか不安のまっただ中にいた。そんな状況にあったにもかかわらず、大型インコをもう1羽飼いたいと強い願望を抱いたのか自分でも不思議なのだけれど、そのくらい手応えを感じたのは確かだと思う。

*2:野生のヨウムは集団生活するらしいので、一人だと心細いのかもしれない。