思いわずらうことなく愉しく生きよ昨夜は、寝入ったと思ったら目が覚めてしまって、ふたたび眠気が訪れるまでと本を読み始めたら結局2時頃までかかって読み通してしまった。江國香織の『思いわずらうことなく愉しく生きよ』。細部の設定でシチュエーションを伝える彼女の手法はそのままに、三姉妹と彼女たちを取り巻く人々を描いていく。この作品で出色なのはドメスティックバイオレンスを扱っていることで、相互依存の究極の形なんだなあと、わかるような、こわいような。次女の治子がかっこいい! 友だちにするにはしんどいかもしれないけれど。この本、タイトルがいいですね。私もこれで生きていこうと思います。思い「わずらう」のって、つくづく自分を損していると思うから。

車で10分ほどのシネコンにて『ハウルの動く城』を娘と観る。面白かったです。こういう作品はあれこれ考えずに楽むのが作法ということで。