雨の音で目覚める。台風特有の強くなったり弱くなったりする降り方。着替える時激しく降り始めたので、着る予定にしてた服を急遽変更。家を出てから車に乗り込むまでの間に濡れそぼってしまった。

伸びてうっとおしくなったので、髪を耳にかけると、Y、急に私のことを怖がり始めた。違う人に見えたのかな。髪を元に戻すと、Yも元通りになった。

カーナビの表示で中央環状線がまっ赤っか(渋滞)だったので、下の迂回路を利用したら、K駅周辺渋滞で結局20分ほどの遅刻。職場メンバーほとんどが10〜30分遅れで現れたのでちょっとホッとする。職場に着いてからも、雨が強くなったり弱くなったりしている。おまけに明るくなったり。台風なんだなあと実感。

夕方になって、「早めに帰宅しなさい」勧告が事務部よりメールで流される。どういうわけか、こういう日に限って”お言葉”に甘えることができない当教室。本日は歓送迎会なのだ。いつもどおりに帰宅して、娘とYの夕食の準備をしてから、会場に向かう。バスを待つ間にも次第に雨と風が強くなっていく。乗客は家路を急ぐ人ばかり、その波を逆にすすみながら、一抹の不安を感じる。果たして今夜無事家に戻れるのだろうか?

飲み会は多くの人にスピーチをしていただいて、司会進行のドクターの人柄が反映するのか、会はあたたかいムードでみんなにこにこ顔。協力いただいている研究室の院生なのだろう、知らない顔も何人か混じってなかなかの賑わい。この研究室に来て6年、決して順調ではなく、教授交代の前は冬の時期があった。それが今や教室員は増えつつあるし、皆がそれぞれの目標に向かって努力の毎日なのだけれど、その変化をベースキャンプの雑用係のひとりとして見守ることができるのは、この仕事をしていて最大のご褒美なんである。現教授は前教授の反対勢力から選ばれたので、まだまだ軋轢はありますけどね。などと書くと『白い巨塔』をイメージされてしまいそうだけど、あれはドラマの中だけの話なので、誤解されませんよう…。

10時前頃に会場を出ると、雨は小降り、風もそう強くはない。長蛇の列を覚悟していたタクシーには すんなり乗れて、運転手さんに聞くと、宴会の最中は相当激しい風だった模様。タクシー乗り場もちょうど空いてきたところですよと教えられ、なんとまあタイミングが良かったことかと安堵する。夫のお迎えがないのは寂しいけれど、帰宅して夫と電話で話したら、まあ、なんとか。