検査はキカイが定検のため、おやすみ。かわりに大事な実験があるので、関係者は朝からばたばた。依頼主のメーカーのひとたちもぞろぞろやってくる。その割に、アレが足りない、コレが足りないと買いに走る始末。段取り悪すぎ。というか、足りないというある実験材料をホームセンターに買いに行くとは、いったいどういう実験なんだ。面白すぎ。

同業他施設の友人からメール。自分のアドバイスが少し役立ったようでまずはそのことがうれしかったけれど、もっとうれしいことも書いてあったので、しばらくはそのメールでるんるん。ただ、そのあとあまりにも忙しく、返事が書けない。

そんな時に限って、ちょっと顔をだしてほしいとある施設の秘書さんより電話。全然気が向かなかったのだけど、そういうお誘いがあるときは、聞いて欲しい話がある時なので、いったんは断ったけど、やっぱり会いに行く。気が進まなくても顔を合わせて話をするとそれなりに有意義でもあり楽しくもあった。仕事が気になるので、きりのいいところで席を立つ。来週また来て、とのことで、ランチの約束。

午後より教室OB夫妻が来る。だんなさんはリサーチャー、奥さんは前の前の私の相棒。結婚とと同時にだんなさんがNIHに就職したので、私は相棒をアメリカにさらわれてしまったというわけ。その彼女、努力家で我慢強い子なだけに、3年ものアメリカ生活(一時帰国はその間1度だけ)がこたえているようだった。だんなさんのほうは、出発当初は日本に帰るつもりはないようなことを言っていたが、今回はあと2年で日本にポストを見つけて帰国するつもりだと言っていた。時が経てば考えも変わるというのを目の当たりにした。

アメリカ生活の長い別の教室OB(私と同い年!)、NIHの別施設で、助教授クラスのポストに就いているヒトが、年齢的にも、収入的にも、立場的にも能力的にも、なかなか日本での受け入れ先がなく、困っているそうだ。奥様がかなり日本に帰りたがっている(しかも京阪神で)そうだ。そういう能力のある人を受け入れる受け皿がないのはかなり残念な状況だけど、それが現実なのだから仕方ない。アメリカに骨を埋めるつもりがないのなら、つぶしのきくうちに日本での落ち着き先を見つけた方が、賢い選択なんだろう、と思った。

なんやかんやと積もる話をしていたら、帰宅が遅くなり、夕食はCOOPの持ち帰り寿司で勘弁してもらう。久しぶりのお寿司だったので、美味しかった。