前々からボスから今日は休むと言われていたので、私も休んじゃおうかなあというヨコシマな思いが一瞬胸をよぎった。急ぐ仕事もないし、誰に迷惑をかけるわけでもないし…と、休む口実をあれこれ考えてみたけれど、身体は元気だし、急用もない。いくら思案しても休む理由がない! あきらめて仕事に行くことにした。そんなノリだったのに、仕事を始めると夢中になってしまう自分が虚しい…。

金曜日の職場の事務所長っぽい立場のヒトが、間もなく退職するという話をボスから聞いていて、でも事務所内ではオフレコなので、どうにもこうにも居心地が悪かった。その当人、後任のヒトからさりげに電話がかかってきて引継のスケジュールを調整したり、退任の挨拶回りと思われるアポ取りをしたり…。日常業務のように装ってたけど。遠回しな表現だったり、核心にふれる単語を使わないようにしてるのが、聞いていてまったく不愉快だった。そういう態度こそが事務所メンバーの信頼を得られなかった一番の原因なのに、最後までそれに気づかなかったんだなあ。いつも穏やかなヒトで、その点はとてもありがたかったけれど、陰でどう動いていたのか、すごい裏がありそう。このプロジェクトが今後どうなっていくのか、事務所の雰囲気がどう変わっていくのか、不安がないと言ったらウソになるけど、まあどうにかなるでしょ。もともと義理で引き受けた仕事、イヤなら辞めるさ。